●常翔啓光戦後にすぐ私の拙文を期待されていた方の存在を知って、 嬉しいやら気恥ずかしいやら妙な気分です。 決勝戦直前に、民族教育で長らく功績のある一世の親族が亡くなり、式に参列ししばらく喪に服す気分でいたまでです。 また、決勝戦に関しても「…花園に出るだけで満足する段階は終わった」(かつての戦評)と 自他ともに認めるレベルのチームであり、「薄氷の勝利」は予想しておらず「投稿意欲」も若干落ちていました。 振り返って、8月の菅平合宿から9月の対東福岡戦、対東海大仰星高戦あたりまでが、今年のピークのような感じでしたが、両試合とも後半で引き離され負けたる試合運びの問題点を教訓に、今後の修正点を見いだし修正すれば、必ずや花園の本戦では勝利できるものと期待しておりました。 ●しかしながら、昨日トンポ達との忘年会で出た話も、Bシードすら不満足とするトンポからは府決勝戦とその後の練習試合を見て少し心配する意見がありました。 私自身も毎日放送HPにある短いダイジェスト映像と得点表、戦評という限定的情報だけですが、メンタル面と調和力に少し問題を感じ、総合力としての「チームの勢い」に繋がっていない感じを受けました。 振り返って、どこかに「余裕で勝てる」みたいな気持ちがなかったか…。 常翔啓光学園の決勝戦に臨む意気込みは認めつつも、「格下のチーム」と侮る気持ちが万に一つもあれば無意識の次元で気の緩みを誘うものです。 2人のシンビン、ペナルティー、そして東海大仰や東福岡戦同様、同じく得点を許した後半戦。 後半の戦評部分も、なんとなく納得のいく試合運びではない印象を受けます。 ●かつてのあと一歩のところで何度もワールドカップ出場を逃したサッカー日本代表監督の言葉に 「ぎりぎりのせめぎ合い、ゴール前の必死のディフェンスの時に「大丈夫だろう」とする僅かな心の妥協から何度もゴールを決められ、敗北につながった。世界は甘くない。」 正に「好事魔多し」にも通じる心構えを指摘しされている言葉と思います。 ●先月、NHKで日本の中高生の合唱大会を目にし、全国大会にふさわしい素晴らしい若人のハーモニーに聞き惚れましたが、いかに歌が上手い人を寄せ集めたとしても、全体としての調和、曲想とシンクロしハーモニーとしての一体感を高めることがきなければ表現の入賞レベルに至ることは望めないということでした。 団体スポーツも同じであり、とくに15人の有機的連携を必要とするラグビーはメンタル面で試合の攻守の各局面ごとや、15人各自のベクトルが一致したとき、勝利への意志の調和=ハーモニーの ような素晴らしい連携プレーが生まれるのではないでしょうか。 かつての優勝校は例外なくこの点で他校よりも秀でているると思います。 格下であれ各上であれ、常にチャレンジャーとしてのひたむきさを忘れずに、15人一体としての呼吸の乱れや連携の悪さを常に警戒しましょう。 ●春の選抜で初優勝したとき、大阪桐蔭学園の選手たちのセリフは参考になるはず。 「優勝を目指したのではない。、<東海大仰星に勝とう>を目指した。目標の実現が、気付いてみたら優勝たった。」 これに倣い、大阪朝高ラグビー部の合言葉を示すとすれば、今シーズン一度も勝ったことがない「横綱」=「東海大仰星高校、東福岡を花園で倒すこと!」 即ち、大阪桐蔭を含めた全Aシード校を倒すこと=優勝と言えます。 ●花園の試合まであと20日。 ここに至って技量的な「見えやすい問題点」だけでなく、メンタル的な「見えにくい問題点」もぬかりなくケアし、夏のピークを超える状態までアップし、本戦の大舞台に挑みましょう! 蛇から大蛇への脱皮を経た今、「打倒Aシード」を合言葉に、大蛇から龍への脱皮を実現しましょう! ●最後に。 冒頭でも記しましたが、一世はもちろん二世のご高齢のトンポたちが年を追うごとに亡くなられておられます。 大阪朝高ラグビー部の活躍は、「そろそろ…」と気弱になっているハラボジ、ハルモニ達に希望と感動を与え「まだまだ」と生きる力を与えるはずです。 とくに在日ラグビー界の功労者の方々も高齢化し、なんとしても彼らの在命中に「全国制覇」という輝かしい形で報いてくれることを今年のチームに託したいものです。 そのために、酒量も減らし、わずかながらの協力を惜しまない決意です。 選手たち。 背負っている期待と重圧を励みとし、練習に汗したこれまでのすべてを全て出し切ってください! 久しぶりの「Bシード校の優勝」を是非とも実現してくれることを信じます。 熱い正月を迎えられる幸せに感謝しながら。 必須 2000文字以内 [bbs:youtube:(Youtubeの動画ID)]と書くとYoutubeの動画が貼れます。(例:[bbs:youtube:OQThUAQ0UN0])