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掲示板:大阪朝高ラグビー部応援メッセージ

惨敗を糧に復活を期す

名前:朝高ファンの同胞日付:2017/11/20 13:54:00

大阪桐蔭60-0大阪朝高。
文字通り「手も足も出ない」惨敗でした。今まで朝高の敗戦は何度も見てきましたが、これほどの大敗、そして希望を見出せない敗戦は初めてです。
理由はいろいろ考えられるでしょう。
選抜ベスト8の大阪桐蔭は、FW,HB,BKの核にそれぞれ代表候補レベルの選手を配し、個の力量に加えてミスも少ない強力なチーム。本大会でもベスト8は確実、あわよくば優勝も狙える力量があると思われます。
対する朝高は、レギュラーに1,2年生が多い若いチーム。試合開始直後にキックオフのボールをDFがお見合いしてピンチを招き、先制トライにつなげられた場面をはじめ、細かいミスが多かったです。両チームとも強い風を意識してハイパントを多用しましたが、そのボール処理において両校には大きな差がありました。
ただ、両校の力の差を勘案しても、昨日の大敗には納得できないものがあるのが正直なところです。
今シーズン、大阪桐蔭とは公式戦で3回対戦しましたが、3月の近畿大会、5月の大阪総体、そして今回の全国予選と、対戦する度に点差が開いていっています。両チームのメンバー構成も変化しているでしょうから一概には言えませんが、スコアだけを見れば、夏の菅平合宿を経た成長曲線に開きがあったように思われます。
また、昨日の試合で大阪桐蔭のトライラッシュとなった後半は、朝高の選手たちの気持ちも切れていたのか、淡々と試合を進めて点差だけが開いていったように感じられました。もちろん「根性」や「気迫」だけでは埋めきれない彼我の実力さというものはあるでしょうが、それにしても残念な展開でした。
昨年の決勝戦も前年度高校3冠の東海大仰星に対して苦戦が予想されましたが、朝高DF陣は完璧なタックルで仰星の攻撃陣を寸断し、後一歩のところまで追い詰めていました。
大阪桐蔭との決勝戦で言えば、一昨年も接戦でしたし、2011年度のチームはそれまで練習試合も含めて1度も勝てなかった大阪桐蔭に、リードを許した後半にキックを多用した戦術に切り替えて追い上げ、試合終了直前のPKで逆転勝ちしています。
今回、朝高が大阪桐蔭との圧倒的な力の差を見せ付けられてなす術なく惨敗したことで、全国大会に出場できなかった2年間についた差が想像以上に大きかったことにショックを受けています。これは、年度ごとのチーム力の浮沈と言うよりも、「全国」の経験値の差が大きいのではないかと思います。
率直に言って、かつては、東海大仰星、大阪桐蔭、常翔学園と並ぶ「4強」であった朝高は、今や「ビッグ3」に次ぐ第2グループの走者であると評価せざるを得ません。そしてそこに、大阪第3地区決勝で常翔学園をあと一歩まで追い詰めた大阪産大が入って来ています。朝高はまずこの現実を直視して、チームの強化方針をゼロベースで考え直す必要があると思います。
幸いにして弟分である東大阪朝鮮中級学校が、近畿大会でベスト4に入る成績を収めました。来年度に入学してくるであろうこのチームの主力と、屈辱の惨敗を経験した1,2年生を鍛え上げ、来年こそは全国の舞台に復活を果たしてほしいものです。大阪朝高ラグビー部が全国レベルを維持できるかどうかは、来年と再来年のうちに全国大会に出場できるかどうかにかかっていると思います。