遅まきながら、3年生の選手たち、ご苦労さま。 最後の公式戦が大阪府予選決勝での大敗。 選手たちは、かつての部の栄光、実績、トンポたちの期待を背負いなんとか分厚く高い壁を乗り越えようと努力した 結果が予想外なものであったので、さぞ悔しかったでしょう。 しかし、遠くからいつも応援している多くのトンポたちは感謝の気持ちでいっぱいだと思います。 最近、NHKのEテレでバートランドラッセルの「幸福論」を見てたのですが、こんな一文がありました。 「個人的な目的が、人類のためのより大きな希望の一部であった場合は、 たとえ挫折したとしても、同じような完膚なきまでの敗北ではない。」 来た道よりも、行く道のほうが確実に短い私や年配の同胞にとって、この言葉はこの上なく 有難い真理として頷けます。 結果が伴わなかった時の、関東弁の「仕方がない」と関西弁の「しゃあない」のニュアンスの違い。 どこか諦め感と虚脱がつよい関東弁とは違い、ラッセルの言葉は「しゃあない」に通じます。 区切りを明確にし、次があるとする楽観と打たれ強さ滲む「しゃあない」 ラッセルは、次に繋がる、誰かが引き継ぐ、次世代に継がる希望と目標であると受け止める故に「完膚なきまでの敗北ではない」としてます。 今のご時世、「今だけ、ココだけ、自分だけ」、それに「お金だけ」が幅をきかせている、すぐに結果を求められる風潮がはばをきかせている感じですが、 自分の目標と周りの多くの希望の方向性が一つの方向で交わっているとする実感が、他の日本のチームとは比べ物にならないくらい朝高ラグにー部には あると信じてます。 府決勝戦後の戦評の後半のくだり。 「違う。11月19日が本当の再スタートだ。 見返そう、先代のように。 闘おう、未来のために。 たとえ人々が笑おうとも、諦念を抱こうとも、私たちは絶対に諦めない。」 腹の底からの無念の思いが滲んではいても、挫折というニュアンスは一片たりとも感じ取れません。 決勝戦で「完膚なきまで叩きのめされ」ても、「完膚なきまでの敗北ではない」、尚も立ち向かおうとする 尊いチャレンジスピリッツ。 この朝高ラグビー部のチャレンジスピリッツが、部員一人一人、そして新たに加わる才能あふれる 東中の将来の新メンバーやこれからも続く未来に引き継がれる限り、チーム状態の浮き沈みや結果の優劣は問題ではありません。 試合予定を見る限り、新チームの練習試合の第1戦が、大阪桐蔭です。 試合での勝ち負けも大事ですが、新たなチャレンジに向けての、チームの立ち位置を見極める上で、 恰好に良いチームであり、チャレンジャーとして初戦の相手に不足はないはず。 新チームの頑張りに、期待します。 必須 2000文字以内 [bbs:youtube:(Youtubeの動画ID)]と書くとYoutubeの動画が貼れます。(例:[bbs:youtube:OQThUAQ0UN0])